北海道民が教える雪の日の歩き方

今朝、起きて外を見たら、雪で真っ白でしたね。道産子なので積雪は見慣れた光景です。
しかし、夜中からの降雪が続いていれば、問題はなかったものの、朝の段階で天気は雨に変わり、足元がシャーベット状のジャクジャク状態。堅くしまった雪道であればまだいいのですが、シャーベット状の路面は非常に滑りやすく危険です。こういう時に、転倒してけがをすることが多いのも実情です。
北海道民として提供できるスキルとしては、このような危ない雪道を転ばず歩くための知恵をちょっと教えたいと思います。
選ぶべき靴
選ぶ基準はソールです。ソールがつるつる、でこぼこしていない靴は、カンタンに滑ります。登山靴・ブーツ・レインブーツがあれば問題はありませんが、持っていない場合は、底があって、凹凸のあるものを選んでください。
また、足が通勤途中に濡れて冷えるとそれだけでも気持ちはなえますし、靴の中で足が動いてグリップしないこともあります。とはいえ、大方、靴と靴下がべちゃべちゃになってしまいます。無駄だと思っても、防水スプレーをして靴を保護するとか、靴下の予備を持つなどして、通勤通学後の快適な足回りを維持してください。
携帯用の雪道用のスパイクもあるので、がっちり雪道をホールドして歩きたい人は、こういうものを買うのもおすすめですね。
雪道の歩き方
転ばない歩き方のポイントを3つほど教えたいと思います。
内またで歩く
極端に内またにする必要はありませんが、足の親指の付け根を地面と強く設置させる意識で歩くと重心が安定して転びにくくなります。
脚を地面に垂直におろす
イメージとしては、高校野球の行進のような足の下し方です。これも極端にすると「なんだこいつは?」と思われてしまいますので、注意深く歩いてください。
大股にしない
最大でも、靴2~3足分の歩幅でちょこまか歩くといいと思います。大股にするとその時にずるっと滑り、後ろから倒れて、背中・腰・後頭部を強打して、救急車で搬送されることが発生するかもしれません。
それ以外で気を付けること
必ず両手をあけること
万が一、転んだときに受け身がとれないと、救急車搬送のけがを被ることになりますので、転んでも手をついて受け身がとれるようにしましょう。本当なら雪であれば、傘を差さないのが、北海道民クオリティなのですが、ベタ雪だと傘をさすこともあると思います。極力両手を開ける、最悪でも片手は自由にしておく必要があります。なので、かばんも手提げかばんではなく、リュックサックやメッセンジャーバックといった背負うカバンが適切です。
手袋をすること
冷えているので、手を保護するという意味合いもありますが、こちらも万が一転んだときに、手を地面につくことになります。シャーベット状の雪は鋭利な状態でもあり、アスファルトやコンクリートに勢いよく手を付けることになるので、切り傷を残してしまうことがあります。そこから守るためにも、手袋はしましょう。
無理に出勤しない
基本、荒天時は交通網は混乱するものです。無理にいつも通りに出社・登校しようとしても駅が大混雑・ダイヤの乱れ、寒さで、ストレスしかたまりません。こうなったらもう割り切って、近くのカフェでコーヒーを飲んでまったりするとか、家にいてもメールのチェックくらいはできるので、それを行うとか、日常とはちょっと異なった生活リズムを楽しんでしまうのもいいかと思います。
まとめ
- 雪道は「忍びの道」抜き足・差し足・忍び足で。
- 万が一転んでもケガをしない服装・持ち物にする。
- 非日常を楽しむ心の余裕があるとなお良い